任天堂が28日発表した2011年4~6月期連結決算は、為替相場が円高で推移したことや、今春に発売した携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」の販売不振などが響き、営業損益は377億円の赤字(前年同期は233億円の黒字)となった。営業赤字は四半期決算を導入した03年4~6月期以降で初めて。販売てこ入れのため、8月11日から3DSを現行の2万5千円から1万5千円(いずれも希望小売価格)に値下げして巻き返しを図る。 同社は同時に、12年3月期の連結業績予想を大幅に下方修正し、売上高が期初予想の1兆1千億円から9千億円に、最終利益が1100億円から200億円になると発表した。為替レートの見直しや3DSの値下げなどが原因。 大阪市内で会見した岩田聡社長は「思い切ったことをしないと来年以降の展望が明るくならない」と説明した。人気の高い「スーパーマリオ」シリーズなどの新作ソフトがそろう年末商戦までに市場シェ