ご質問のジョークは、外からソ連を笑っているようでもあるが、「アネクドート」のようでもある。ソ連の人が密かにソ連の体制を風刺した小噺が、たくさんあった。当局の目を盗んで広まり、熱心にこれを採集する西側の観測者もいた。 1、のジョークについて。 これはソ連軍兵士の粗暴さとともに、「電球と水道の蛇口を欲しがった」は(計画経済の失敗で)生活消費財などがあれこれ不足したことの風刺だろう。巨大なダムや発電所は次々と建設するくせに、電球や蛇口はなかなか出回らないという不条理である。 「コンビナート」という言葉はロシア語から取り入れられたことを、ご存知だろうか。ソ連の五カ年計画(第一次は1928年から)で重化学工業の目覚しい発展があって、広まった言葉かも知れない。しかし、美化された「成功」とは裏腹に、さまざまな生活物資さえ払底する有様だった。 また、ソ連で電力不足などは起きていたが、戦時中は多くの国でもそ