「無視」「辞めろ圧力」「苦しむための出勤」。公民館の非正規職員だった女性は職場で受けたいじめの状況をメモに残していた 職場での「無視」が始まったのは2021年5月の連休明け。非常勤職員として公民館に勤め始めて1カ月が経ったころだった。 【写真】非正規のループから抜け出せない…シングル中高年女性の見えない困窮 バイトで働く47歳の女性は英語が堪能で正社員とほぼ同じ仕事をしているが、「正社員登用の明確なルールもなく、業績を上げてもバイトだから評価されない」 女性(47)は東日本の海辺の市で、公募していた会計年度任用の公民館主事の試験を受け、21年度に採用された。以前から、地域に関わる仕事を希望していた。同僚は女性館長と1年先輩の非常勤の女性主事、定年後再雇用の男性の3人だけだった。 仕事を始めて間もなく、公民館の講座案内などの文章を書いた。主事は細かなチェックを入れ、何度も書き直させた。仕事が