工藤:前回に指摘したように、データ分析の成果を日々の運用のレベルにまで落とし込むことが大切です。どの業態においても、日々の業務の中でデータを見て行動を起こすところまで環境が整わないと継続して使ってもらえないですよね。 日常での運用を前提に、やるべきことの優先順位をつけて行動できるようにすることが大切です。例えば、分析の結果から売るべき対象をたくさん提示したところで、営業担当者は処理しきれないでしょう。現場の負荷がとても高くなってしまい、「とてもじゃないけど対応できないよ」ということになる。「何かまた、面倒なお願い事項がきた」と思われてしまい、具体的なビジネス施策につながらないのです。 データ活用で成功している企業、例えば、アマゾン・ドット・コムやグーグルの秘訣は、データ分析をきちんと運用まで落とし込んでいることだと思います。 西内:アマゾンが成功している理由の一つは、どのようにデータ分析を