南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に続き、イラク派遣でも、防衛省が「存在しない」としてきた日報が見つかった。防衛省・自衛隊のずさんな対応に批判が集中する中、首相官邸は政権全体への飛び火を避けようと必死だ。しかし、不祥事の続発に対する政治責任は免れそうにない。 野党6党が3日、国会で緊急招集して開いた「イラク日報隠ぺい疑惑野党合同ヒアリング」。立憲民主党の本多平直氏が、正面に座る防衛省幹部に対し「なぜ大臣への報告にこんなに時間がかかったのか」と追及した。 防衛省によると、イラクの日報は陸自研究本部(現・教育訓練研究本部)が電子データで、陸上幕僚監部衛生部では紙の状態で見つかり、それぞれ今年1月12日と同31日に陸幕総務課に報告。発見から小野寺五典防衛相への報告、そして公表まで3カ月近くが過ぎている。野党の追及は、まずこの「公表の遅れ」だった。 この3カ月の間に、財務省の決裁文書改ざんが発
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