国は被爆者健康手帳の申請者に対し、被爆の証拠として公的書類や第三者2人以上の証明などの提出を求めている。だが原爆投下から72年がたち、日本国内に住む人ですら自ら証明するのは難しい。まして、終戦後の混乱の中で朝鮮半島に帰国した元徴用工らがこれらを自力で見つけるのはほぼ不可能だ。 それだけに名前の記載があれば、長崎にいたことの「動かぬ証拠」となる供託名簿は極めて重要な書類と言える。戦時中、軍需工場や炭…
国は被爆者健康手帳の申請者に対し、被爆の証拠として公的書類や第三者2人以上の証明などの提出を求めている。だが原爆投下から72年がたち、日本国内に住む人ですら自ら証明するのは難しい。まして、終戦後の混乱の中で朝鮮半島に帰国した元徴用工らがこれらを自力で見つけるのはほぼ不可能だ。 それだけに名前の記載があれば、長崎にいたことの「動かぬ証拠」となる供託名簿は極めて重要な書類と言える。戦時中、軍需工場や炭…
戦時中に長崎市の三菱重工長崎造船所に徴用されるなどし、被爆したとみられる朝鮮半島出身者約3400人分の名簿を保管していた長崎地方法務局が、名簿を廃棄していたことが分かった。元徴用工の支援団体に文書で廃棄を認めた。名簿は、元徴用工が被爆者健康手帳の交付を申請する際に被爆事実を証明する有力な証拠となるが、長崎では名簿が見つからず申請が却下されていた。支援団体は「被爆者として援護を受ける権利を国が奪った」と批判し、実態解明を求める。【樋口岳大】 終戦後に帰国した朝鮮半島出身の元徴用工らに対する未払いの賃金や退職金などがある事業所は、日本政府の指導で、名簿と共に未払い金を法務局に供託した。だが、2014~15年に90代の元徴用工の韓国人3人が長崎市に手帳交付を申請した際、供託名簿が見つからず、市は「徴用されていた記録がない」などとして却下していた。
2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会が選手村の交流施設「ビレッジプラザ」で使用する屋根や柱などの木材を全国の地方自治体から公募する方針を示したことが、インターネット上で批判されている。「五輪は搾取のための錦の御旗(みはた)ではない」などと無償で提供を受けることが否定的にとらえられたが、組織委は「全国各地の自治体から『無償でも』と申し出があった。双方に利益があるのだが」と思わぬ反応に困惑している。 ビレッジプラザは各国・地域選手団が共用する選手用の飲食店や銀行などが並ぶ約6000平方メートルのスペースで、約2000立方メートルの木材が必要となる。国際オリンピック委員会(IOC)に提出した立候補ファイルでは「日本の文化を感じてもらうため、プラザの設計は日本の伝統的な建築様式を取り入れ、木材を使用する」とのコンセプトを掲げていた。このため、全国の自治体から提供の申し出があったという。
いまだに車中泊を続けざるをえない人たちが多い熊本県益城町総合体育館前の駐車場=2016年4月25日午後7時半、須賀川理撮影 死者49人という大きな被害を出した熊本地震。最初の震度7の地震発生から14日で1カ月を迎えるが、震度1以上の地震は約1400回を数え、約1万人が今も避難生活を送る。長引く車中泊、地域の分断、障害者など災害弱者への対応……。終息の見えない状況で、被災者支援の課題はどこにあるのか。 弱者切り捨てぬ避難所に 花田昌宣・熊本学園大学水俣学研究センター長 熊本学園大学(熊本市中央区)は指定避難所ではなかったが、4月14日夜の最初の地震直後に被災者の要望を受け、バリアフリー化されていた校舎を選んで開放した。最大で700人以上、今も夜間だけの利用者も含め、約50人を受け入れている。 この記事は有料記事です。 残り4157文字(全文4444文字)
宮嶋さんが助監督を務めた作品の台本や小道具を前に、思い出を語る長男の晃さん(左)と竹田さん=京都市上京区で、礒野健一撮影 小道具や台本など 「雨月物語」や「山椒大夫」など、国際的に評価された映画監督・溝口健二さん(1898〜1956)の多くの作品で助監督を務め、昨年、88歳で亡くなった宮嶋八蔵さんの遺族が11日、関連資料を早稲田大坪内博士記念演劇博物館(東京都新宿区)に寄贈した。演出メモを書き込んだ台本や、撮影で実際に使った小道具、時代考証のため集めた資料など数百点に上る。博物館側は「溝口作品の製作過程が分かる資料はほとんど残っておらず宝の山。巨匠の別の側面が発見できるかもしれない」と期待している。【礒野健一】 宮嶋さんは1926年に京都市上京区で生まれた。終戦後に知人の紹介で溝口監督の家に住み込んで映画を学び、大映の助監督となった。溝口監督の死後は市川昆、安田公義監督らの下でも助監督を務
大阪モノレールの貸し切り列車で絵本やお話を楽しむ「おはなしモノレール」が11月11日、大阪国際児童文学館の主催で行われる。 幼稚園年中(5歳)から小学3年の子どもが対象で、保護者の同伴が必要。年中児未満は参加できない。大阪モノレール万博記念公園駅に集合。モノレールに乗り、千里中央駅に行ってから引き返し、彩都西駅で下車して人形劇を鑑賞する。参加費は子ども、大人ともに1人500円。Aコースが午後1時40分〜3時半で、Bコースは午後2時40分〜4時半。定員240人。 申し込みは、往復はがきに希望コース、参加人数(保護者を含む4人まで)、全員の名前(ふりがな)と年齢(学年)、郵便番号、住所、電話番号、返信用はがきの宛名を書き、〒577−0011 東大阪市荒本北1の2の1 府立中央図書館内、大阪国際児童文学館M係へ。29日必着。応募多数の場合は抽選。同館(06・6744・0581)のホームページから
橋下徹大阪市長は23日、自身の出自に関する週刊朝日の連載を巡り、誤った認識に基づいて同誌を「鬼畜集団」と批判したとして、ツイッターに「おわび」を掲載した。橋下氏は、同誌が記事を掲載した週刊誌を実母に送りつけたとして批判していたが、そのような事実はなく、「勘違いしました」と釈明した。 連載は、同誌が10月26日号で始めた「ハシシタ 奴の本性」。22日に橋下氏は、同誌がこの号を実母に郵送して「話を聞かせてほしい」と申し入れてきたと記者団に説明した上で、「こいつら異常ですよ。人間じゃない。犬猫以下。本当に鬼畜集団ですね」などと批判していた。 橋下氏は23日、ツイッターで「訂正・おわび」と題し、「実母に送り付けた事実は存しませんでした。現物は実妹が購入してきたものです」と説明。同誌が実母へ送ったのは取材申し込みの文書だけだったとし、「以後、公言する際はしっかりと事実確認をしていきます」と陳謝した。
橋下徹大阪市長の出自に関する週刊朝日の連載を巡り、橋下氏は22日、おわびが掲載された同誌が市役所に郵送されたことを明かし、「謝り方も知らない鬼畜集団」などと批判、市役所での記者会見で直接謝罪するよう求めた。記事を執筆したノンフィクション作家の佐野眞一氏に対しても、「佐野を(社会的に)抹殺しにいかないといけない」などと激しい言葉を並べており、波紋を呼びそうだ。 橋下氏は大阪市内で記者団に、「僕は子供に、謝る時は週刊誌を送りつけて終わりという育て方はしていない」「人間じゃない。鬼畜、犬猫以下。矯正不可能だ」などと激怒。佐野氏についても、「向こうはペンで僕を殺しにきた。佐野を抹殺しにいかないといけない」「僕と同じくらい異常人格者だ。佐野のルーツを暴いてほしい」などと述べた。 連載は同誌が10月26日号で始めた「ハシシタ 奴の本性」。同誌は2回目以降の連載休止を決めている。23日発売の11月2日号
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