まっとうな恋愛をしていない。 高校生のときに付き合っていたIくんは「お前は可愛くないが3日で慣れてやった」と言い放つような人だったし、大学生のときに好きだった20歳上のHさんはよーく話を聞くと精神を病んだ彼女と同居していて別れられない人だった。 かといって、優しくてこちらを大切にしてくれる人と付き合うのもしんどい。どう接していいのかわからなくて、関係を投げ出してしまいたくなる。 周りの友達も同じような経験や思考をしている女ばかり。「自分のことを恋愛対象としない男の人と話しているときが一番楽」「恋愛対象とされない自分がつらい」「幸せな恋愛がしたい」と、自分たちで話していながら「私たち、すごいダメダメなことを言っている女なのでは?」とわかるんだけど、やめられない。 二村ヒトシの『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』は、まっとうな恋愛ができていない、まっとうな恋愛から逃げている女性