『100億円を引きよせる 手みやげ』(越石一彦著、総合法令出版)の著者は、証券会社の営業担当として、おもに富裕層であるクライアントの資産運用に対する相談に乗ってきたという経歴の持ち主。仕事を進めていく中で、クライアントの心の壁を取り去るために大切なのが「気づかい」であり、それを効果的に伝える方法こそ「手みやげ」だということに気づいたのだそうです。 本書ではそんな観点から、人の心を動かす手みやげを紹介しています。しかも「忙しい人に、どうしても会いたいとき」「飲み過ぎと気にする人に会うとき」「特別な手みやげを渡したいとき」など目的に応じて分けられ、それぞれの手みやげにまつわる著者のエピソードが書かれているので、楽しく読み進められるはず。 ただし、この記事で手みやげをガイドブック的に紹介するのは困難ですし、それ以上にアピールすべき点があるとも感じています。それは、本書は単なる「手みやげ紹介本」で