【1月2日 AFP】オーストリア東部ブルゲンラント(Burgenland)州の丘に建つフォルヒテンシュタイン城(Forchtenstein Castle)。たいまつの明かりが揺れる暗い廊下を、黒いマントをまとった少年が駆け抜けていく。「彼はルーマニアの王子で、吸血鬼ではありません」とニクラス・シュエッツ君(10)は声を張り上げた。 この城は15世紀ワラキア公国の君主で、串刺し公(Vlad the Impaler)とも呼ばれるヴラド3世(Voivode Vlad III)の子孫が所有していた。 当時、ハンガリー王国の中でルーマニア語圏の属国だったワラキアを統治していたヴラド3世は、アイルランド人作家ブラム・ストーカー(Bram Stoker)の小説「吸血鬼ドラキュラ(Dracula)」のモデルとなった。 この城には数少ないヴラド3世の肖像画も残されている。城の見学ツアーに参加した人々は創作上
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