希少植物、根こそぎ　北海道・礼文の大雨　遊歩道崩落、観光に痛手 （08/27 06:25） 【礼文】宗谷管内礼文町を襲った記録的な大雨により、レブンアツモリソウなど礼文島固有の高山植物を散策しながら観察できる遊歩道が崩落するなど大きな被害が出ていることが、２６日の町の調査で分かった。土砂崩れで道の脇の斜面が大きくえぐられ、希少種を含む高山植物ごと崩落した箇所も見つかった。「花の浮島」として全国的に知られる礼文島だけに、関係者は「観光への影響は計り知れない」と心配している。 町は２６日、島内の遊歩道全７コースのうち、調査が可能な６コースを見て回った。このうち、大量の土砂崩れで寸断された道道元地香深（もとちかふか）線の南にある「桃岩展望台コース」など４コースは、多くの危険箇所が見つかり通行止めにした。 礼文島は約３００種の高山植物が生育することで知られ、愛らしく咲く国の特定希少種・レブンアツモ