地方創生、実情とずれ 首相官邸担当記者、初任地の北海道・中空知を歩く (10/22 11:20) 開会中の臨時国会で、安倍晋三首相(60)が目玉と位置付ける地方創生の審議が本格化してきた。総額1兆円の事業を並べ、自治体にも「やればできる」と奮起を促すが、地域の反応が見えてこない。人口減少が深刻化する道内の自治体は、政府が旗を振る地方創生に、どんな思いを抱いているのか、それが再生につながるのか―。地方創生の発信地・首相官邸を離れ、初任地である滝川支局管内のまちを10年ぶりに訪ね、考えた。(東京報道・首相官邸キャップ 宇野一征) ■上砂川 1兆円事業の恩恵届くのか 地方の声が凝縮されている気がして、真っ先に空知管内上砂川町に向かった。炭鉱で栄えたまちは、取材していた当時から人口減少が止まらず、そんな姿を記事にしていた。町役場を訪れると、故吉田忠夫町長が「このままでは7年後に財政破綻する」と独自