「電話しながらメモができない」「人の気持ちが読めない」「数字の書き間違いが多い」――そんな、大人の発達障害。33歳の時、大人の発達障害と診断された岩本友規さん(39)は大学の附属機関で発達障害の研究をしています。 岩本さんは社会人になって初めて他人と違う自分に気が付いたそうです。“電話番”ができなかったのです。 「こんなこともできないのかと落ち込むことは多かった」「上手く聞き取りができない。書こうとすると聞こえないし、聞こうと思ったら、書く方に意識がいかなくて手が止まってしまう」 また、相手の立場にたってメールが書けませんでした。自分の書きたいことばかり書いて、相手の気持ちが読めないこともあったそうです 心機一転と転職しても、数字の書き間違いは、日常茶飯事だったといいます。精神的にも追い込まれ、心療内科に通う日々でした。そして33歳の時、現在の主治医に大人の発達障害だと診断されたのです。