小学校の時に、給食でホットドッグが出た。 何も無い田舎の子供達にとって、当時の給食は、普段食べられないものを食べることのできる楽しみな時間だった。いつもは、コッペパンだったけれども、その日のメニューはホットドッグで皆朝から心待ちにしていた。けれども机に配られたホットドッグには、何故か私の分だけ、ウインナーが入っていなかった。 一学年に十人程度しか居ない山の中の小さな学校だった。勿論クラス替えなどありはしない。私はいつも学校という場所に違和感があって、居場所がなく心地悪い。それは小学校から大学まで一貫してそうだった。小学校の時は人と外で遊ぶより図書館の本を読んでいる方が楽しかった。人と一緒にいるのは苦痛でしかなかった。いつも馬鹿にされた。人と同じことが出来ず、本ばかり読んでて可愛げの無い私は嘲笑され除け者にされはしなかったけれども、上級生の男子からのいじめの対象だった。漫画が好きで漫画家にな