米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は8日、トランプ政権当局者が昨年秋から今年にかけて、ベネズエラの反米左翼マドゥロ政権を転覆するクーデターを計画していた軍不満分子の将校らと、数回の秘密会合を持っていたと報じた。将校らは暗号機能の付いた通信機器の提供を求めたが、米政府は支援しなかった。 複数の米政府高官と元ベネズエラ軍将校の情報。同紙によると、クーデターを模索していたベネズエラ軍内のこの勢力は数百人。オバマ前政権にも接触を試みたが、成功しなかった。この勢力から接触を受けたトランプ政権側は当初「米国をはめようとしているのでは」との疑いを持ったが、ベネズエラの人権、人道状況が悪化していたため「話を聞くだけ聞こう」と考え、複数回極秘に将校らと面会。しかし、クーデターの具体的な計画がないようだったという。(共同)