図書館が建設される予定の旧国鉄吹田操車場跡地にシートをかけたまま保管されている0系新幹線車両=大阪府吹田市で2018年12月26日午後1時10分、岡崎英遠撮影 約10年前、JR西日本から大阪府吹田市に無償で譲渡された初代新幹線「0系」の車両の行き先が、ようやく決まった。旧国鉄吹田操車場跡地(同市、摂津市)で建設中の「北大阪健康医療都市(健都)」内に展示スペースを設け、2020年11月から一般公開を始める予定だ。長年放置され、鉄道ファンから批判が上がっていたが、ようやく展示と保存の道筋がついた。 市に譲渡されたのは、08年12月に最終運行(ラストラン)を終えた「最後の0系」の先頭車両。解体予定だった車両を市側が「鉄道の街の観光の目玉に」とJR西に申し入れ、09年6月に譲り受けた。市は保管先の博多総合車両所(福岡県)から同跡地まで、約2700万円かけて移送。トレーラーに積まれて万博記念公園の「