人類にとっての悪にして睡眠の敵「蚊」。今、人類は蚊に無慈悲な報復を行うところまで来ているようです。 コロラド州立大学の研究チームが、ある寄生虫治療薬が有害な副作用なしでマラリアの感染拡大の防止効果が期待できるという成果を挙げました。これによりマラリア克服に新しい道ができたようです。 この研究の論文は医学雑誌「The Lancet」に掲載されました。 日本で見つかった菌がマラリア治療にまさかの大活躍? 今回マラリア対策に使われた治療薬はイベルメクチンというもので、日本で見つかった新種の菌の物質をもとに作られた薬です。本来は寄生虫の退治や予防に使われるもので、ヒトや犬、家畜などにも使われています。 イベルメクチンは、これまでマラリアに対して大規模な試験はされてきませんでした。しかし近年の研究によってイベルメクチンのマラリア防止の原理が少しずつ解明されており、その効果のひとつに血を蚊にとって必殺