防衛省は5月27~28日にかけて、北朝鮮の弾道ミサイルを想定した陸上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」について、秋田県秋田市の新屋演習場、山口県萩市のむつみ演習場を「適地」だと通告しました。しかし、いずれも多くの住民が暮らす地域に接しており、「どこが適地なのか」との声が相次いでいます。 ■ □ イージス・アショアとは、地上に設置した高性能レーダーで弾道ミサイルを捉え、迎撃ミサイルで撃ち落とすシステムです。 防衛省の説明資料によれば、イージス・アショア配備に伴い、(1)レーダー施設(2)火薬庫(3)ミサイル垂直発射装置(VLS)(4)隊庁舎(5)整備場(6)倉庫―といった施設を建設。さらに(1)弾道ミサイル防護隊(2)警備部隊(3)対空防護部隊―など計250人が配備されます。 SM3ブロックIIAなど迎撃ミサイルは、弾道ミサイルが同時に発射される「飽和攻撃」に対処するためと