新型コロナウイルスと診断された男性この記事の写真をすべて見る 男性の診断書 写真はイメージ(Getty Images) 新型コロナウイルスの後遺症を訴える報告が相次いでいる。退院後も学校や職場に復帰できずに苦しみ、治療法も見当たらない。いわれのない誹謗中傷を浴び、絶望の淵にいる患者が本誌に“コロナの恐怖”を語った。私たちはまだ、コロナについて何もわかっていない。 【医師の診断書に書かれた男性の症状】 * * * 「くたばれ」「死ね」 首都圏に住む男子高校生、斉藤忍さん(仮名)のツイッターアカウントには、罵倒の言葉が日々投げつけられている。何も悪いことはしておらず、学校でいじめを受けているわけでもない。理由はただ一つ──。今年4月、新型コロナウイルスに感染したことだ。 斉藤さんは、感染してから1週間ほど高熱で苦しみ、入院やホテルでの隔離生活を余儀なくされた。5月にPCR検査で「陰性」とわかっ