明治から続く統計指標:エンゲル係数 総務省統計局統計調査部消費統計課長 阿向 泰二郎 今年は、明治元年(1868年)から満150年の年に当たります。幕末・維新は、日本が近代国家への第一歩を踏み出し、社会経済が発展を遂げる原点と言えますが、現在の総務省統計局の前身組織が作られたのもこの頃(明治4年)で、近代公的統計の原点でもあります。 この約150年前に発表され、いまなお多くの方々に知られる統計指標と法則に、「エンゲル係数」と「エンゲルの法則」があります。いずれも発見者であるエルンスト・エンゲル(1821-1896年)の名前が付けられています。 エンゲルは、ザクセン王国、プロイセン王国の統計局長を歴任したドイツの統計学者で、彼が『ザクセン王国における生産及び消費事情』(1857)、『ベルギー労働者家族の生活費』(1895)の論文の中で示した生計費に関する経験則が、エンゲルの法則と呼ばれる
安倍政権がエンゲル係数を「修正エンゲル係数」に!統計局が修正エンゲル係数を掲載、何故か数字が改善・・・ 2019年3月4日 ニュース, 政治経済 1788view 48件 総務省統計局の公式ホームページに、謎の新統計が掲載されていると物議を醸しています。問題となっているのは統計局のホームページに掲載されている「修正エンゲル係数」というグラフです。 統計局はこの修正エンゲル係数について、「今なお多くの方に知られ、用いられるエンゲル係数は、時代の変化の下で変わりゆく私たちの食やライフスタイル、そして社会経済や景気の状況など、家計を取り巻く多くのことを凝縮させ、一つの数値となって映し出してくれています」とコメントしており、今の時代に合わせた新しいエンゲル係数が修正エンゲル係数だとしています。 エンゲル係数は「消費支出」を「食料支出」で割りますが、修正エンゲルの方は消費支出の部分が「可処分所得」に
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