「日本はアジア解放のために戦った」、とはっきり言えない『戦争論』 侵略戦争を実行するには、それを正当化する大義名分が必要となる。アジア太平洋戦争の場合、日本は「大東亜共栄圏」の建設を戦争目的として掲げた。すなわち、アジアの諸民族を欧米列強による植民地支配から解放し、独立諸国からなる平等・互恵的なアジア国家連合を実現する、というものだ。 小林もこの線に沿って戦争の正当化を図っている。しかし、マンガの特性を生かして絵で盛んに雰囲気を盛り上げようとはしているものの、テキストを抜き出してみると、言っている内容は意外なほど控えめというか、尻すぼみなことがわかる[1]。 「八紘一宇」「大東亜共栄圏」といえば 日本が戦争をする言い訳用のスローガンだと 昔はわしも思っていた そんな言葉 持ち出すやつは右翼だと わしも思っていた 八紘一宇というのは 「天皇の下ですべての民族は平等」 ということだが この政治
![小林よしのり徹底批判(2)偽りの「アジア解放」「大東亜共栄圏」 - 読む・考える・書く](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3df016322679ab4446984cb0c29806db2c247dbb/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fimg.f.hatena.ne.jp%2Fimages%2Ffotolife%2FV%2FVergil2010%2F20160922%2F20160922001406.png)