真相はいったい…? 7月5日投開票の東京都知事選で、続々と候補者が名乗りを上げる中、再選が確実視されている小池百合子都知事の「学歴詐称疑惑」の議論が、尾を引いている。 その詳細に言及している、ノンフィクション作家の石井妙子氏による評伝『女帝 小池百合子』(文藝春秋)が火付け役となったが、小池氏の「カイロ大学主席卒業」という学歴への疑義については、古くから政界やメディア関係者の間では一種「公然の秘密」となってきた。 小池氏にとって、「カイロ大学社会学部」を首席で卒業したという事実が、日本に帰国してからニュースキャスター、国会議員として地歩を固める大きな原動力となったことは疑いない。日本でいう東京大学にあたる、エジプト最高の学府であるカイロ大学を、アラビア語を駆使し優秀な成績で修めたと自称すれば、インターネットもない1970〜80年代当時では検証は難しく、まれにみる「才女」と映ったことだろう。