国会でエンゲル係数をめぐる議論が行われた直後、ウィキペディア(日本語版)の「エンゲル係数」の内容が、あるユーザーによって書き換えられたことが注目を集めている。 編集後の文章が政府側の主張を擁護するような内容だったため、批判派は「政権の主張によって事典の内容まで書き換えられるのか」などと紛糾、中には政府による「工作」「陰謀」を唱える人も。2018年2月2日午後の時点で、件の項目は編集できない状態となっている。 ■エンゲル係数の上昇をどう捉える? 発端は、1月31日の参院予算委での質疑だ。 民進党の小川敏夫・元法相は、各種の指標を挙げて「アベノミクスによって国民生活は苦しくなった」と主張、特にエンゲル係数の上昇を指摘し、政権批判を展開した。 「エンゲル係数」についてウィキペディア(日本語版)で調べると、以下のようにある。 「エンゲル係数とは、家計の消費支出に占める飲食費の割合(パーセント単位)