ソローはいいます。「質素な生活こそが、贅沢な生き方」。お金や便利さだけを望んでいるわけではないのに、人間は、どうしてそんなにあくせく暮らすようになったんだろう。そんなふうに、森の中で思索を続けるのです。170年以上も前、いまと比べ何もないに等しい時代に、森の湖畔で過ごした思索の日々。現代に生きる私たちが、彼の生き方から学ぶことはいまも余りあります。 Contents. 品格あるルポルタージュ 暖炉こそ家の大事な部分 自分の魂と向き合った日 自分の生き方を探すこと 内なる音楽に耳を傾ける 家住期と林住期との往来 品格あるルポルタージュ ヘンリー・D・ソローという人の書いた「森の生活」。 目を閉じて、ぱっとどのページを開いても、そのときの自分の生き方にヒントを与えてくれる大切な1冊です。 ハーヴァード大学を卒業したソローは、故郷の街から離れた小さなウォールデン湖のほとりに小屋を建て、質素な暮ら