日本の「流通革命」の象徴だったダイエーの屋号が消える。業界最大手のイオンの完全子会社となり、平成30年度までにイオン系のスーパーになる見通しだ。業界の盟主とうたわれながら凋落(ちょうらく)したダイエーと、そのダイエーに一時押されるも積極的な拡大路線でトップに躍り出たイオン…。業界の栄枯盛衰をまざまざと見せつけられた思いだ。 昭和32年に創業したダイエーは安売りスーパーを増やす戦略で規模を拡大。高度経済成長期の地価上昇が生んだ含み益をテコに手当たり次第に多角化を進め、瞬く間に盟主の座をつかんだ。一方、イオンの前身のジャスコはダイエーとの安売り競争に敗北。都市部で勢力を増すダイエーに隠れるように郊外で雌伏の時を過ごした。 ところがバブル崩壊で風向きは一変し、ダイエーの不動産は逆に含み損につながった。イオンは郊外型のショッピングセンターを押し広げ、手ごろな価格の商品展開で節約志向を強める消費
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