ツールはアナログながらデータ思考で顧客を攻略するのが、ヤマト運輸日本橋横山町センター(東京・中央)の柴田義和センター長。 日本橋横山町センターの担当エリアは古くから衣類の街として知られる。800メートル四方のエリアには約600社の衣料品卸がひしめく。衣料品物流に特化した運送会社が幅を利かせるなか、柴田センター長は着任以来2年半で顧客数を2倍に増やした。その武器が、データを駆使した営業スタイルだ。 まずは衣料業界の専門誌や論文などを読み込み、業界全体を把握した。全体としては縮小傾向にある衣料市場にあって、伸びる分野はどこか、物流も含めた業務の流れはどうなっているかなどをつかんだ。 次にターゲットとする会社を選び出し、ヒアリングに向かった。荷物を預かる出荷業務でのシェアは低いものの、荷物を届ける配送業務ではほとんどの企業と接点がある。セールスドライバーと相談しながら、荷物量が多く商談になりそう