本棚の整理をしていたら、古い日記が出てきた。私はここ20年間、1日も欠かさず3年連用日記をつけている。書くスペースは限られているので、日記というよりもその日にしたこと、感じたことを簡単に書き記す記録に近い。 何気なく手にしたのが15年ほど前の日記帳だった。ある日の記録に目を通すと、「仕事がとれず悶々とする。頑張ろう!」と書いてある。その前後の日々を読んでも、「残念ながら失注。これは痛い」「先が見えない。大変だが今が踏ん張り時だ」などと暗いコメントばかりが続いている。いつの間にか本の整理は忘れ、古い日記を読み返していた。 薄くなりかけた鉛筆の文字を見て、当時の記憶が沸々と蘇ってきた。その頃、私はある外資系コンサルティング会社に請われて転職した1年目だった。パートナー(共同経営者)として入社し、新しい仕事(プロジェクト)をクライアントから受注することを期待されていた。 経営コンサルタントはクラ