パナソニックの「LUMIX DMC-FZ1000」を見たとき、正直驚いた。かなり驚いた。え、こんなすごいスペックありなん? って感じ。 フィルムの時代は「ブリッジカメラ」(コンパクトと一眼レフの間をつなぐって意味)、デジタルの時代になって一時期「ネオ一眼」(富士フイルムが同社の一眼レフっぽいデザインのごついハイエンド機をそう呼んだ)と呼ばれたジャンル。電子ビューファインダー(EVF)を備え、しっかりしたグリップの一眼レフっぽいデザインを持つ「高倍率ズームデジカメ」の総称だ。これがまた微妙な存在で、確かに高倍率だけどその分ゴツかったりデカかったり超望遠はいいけどそれ以外がいまひとつでそそられなかったりと、なかなかベストなバランスのカメラがなかったのだ。 そんなところに、FZ1000が登場したのである。 見た目は従来の高倍率ズームデジカメとそう変わらないが、中味が段違い。同社のFZシリーズの中