サッカー・J2リーグの東京ヴェルディ(東京V)を運営する「日本テレビフットボールクラブ」(日テレFC、小湊義房社長)の株式の約98・8%を保有する日本テレビ放送網が、東京Vの経営から全面撤退することが15日、事実上決まった。 日本テレビは、東京Vの前身にあたる読売クラブの下部組織出身者らが7月に設立した持ち株会社「東京ヴェルディホールディングス」(東京VHD、崔暢亮(さいのぶあき)会長)に9月中に全株を譲渡する。 15日にJリーグ理事会が都内で行われ、株の譲渡案が承認された。これを受け、日テレFCは16日、都内で臨時株主総会を開き、株の譲渡を正式決定する。 東京Vは近年、運営費が年20億〜30億円に達する一方、収入は10億円未満にとどまり、赤字を日本テレビが補填(ほてん)する状態が続いていた。世界同時不況で広告収入が減少した日本テレビは、昨年から資本参加を募ってパートナーを探していたが、東