『「51歳の左遷」からすべては始まった』川淵三郎、PHP新書 これは書こうか書くまいか迷っていたんですが、あえて思い切って言えば、中高年にとって「希望の書」ですね。 コアなサッカーファンには、いろいろ言いたいこともあるでしょうけど、古河電工から左遷の通告を受けた1988年を期にサラリーマン生活に見切りをつけ、日本サッカーリーグのプロ化に邁進、Jリーグを立ち上げて91年にはチェアマンに就任、1993年からプロリーグをスタートさせ、98年にはフランスW杯出て、2002年にW杯主催したという仕事を全て50歳を超えてからやり遂げたというのは、やはり多くの人たちに勇気を与えてくれるんじゃないでしょうか。 その原点は本社で取締役になれなかったということでサラリーマン生活にスパッと見切りをつけて、Jリーグを立ち上げたことなんですが、サラリーマン生活もなかなか充実しているんですよ。当時としては珍しくツルん