そして、株価はあのアップルを上回り、5年で25倍に。 ネットバブル真っ只中の2000年、今のRIMに最も近い存在だったのがパームだった。パームは携帯情報端末(PDA)のトップランナーで、01年5月期の売上高は1,559百万ドル、前年同期比1.47倍を記録し、株価も最大で600ドルを超えていた。 ちなみに、RIMの01年2月期の売上高は231百万ドルで、パームの6分の1以下である。 大雑把に言えば、スマートフォン=PDA+携帯電話だ。パームにとってスマートフォンへの参入障壁は低いはずだが、パームが初めてスマートフォンを発売したのは2006年9月と大後発となった。その結果、パームOSの2008年2Qのシェアは2.8%と低迷する破目に。 なぜ、パームはPDAに固執し、スパートフォンへの参入が遅れたのか? 一般的に、市場を製品・サービスの種類単位の枠に当てはめてしまう。この場合で言えば、「PD