コロナの危険性を訴え、視聴者に「自粛」を呼びかけながらも、年末年始は例年どおり脳天気な「お笑い番組」を放送していたテレビ各局。なぜテレビ業界はこのような矛盾を抱えているのでしょうか? メルマガ『テレビでもラジオでも言えないわたしの本音』の著者で精神科医・映画監督の和田秀樹さんは、ダウンタウンの松本人志さんがテレビで発したコメントを疑問視。さらに、今の芸能界や放送業界を取り巻く「テレビに出ている人間は偉い」とする風潮の弊害について持論を展開しています。 テレビに出ている奴が偉い社会 年末になると、これまで命がいちばん大切とほざいていたテレビが一変する。 自分たちが撮り貯めた年末年始用のくだらないお笑いや歌番組だけが流され、コロナ感染者が東京だけで1300人とかいう話になってもほとんど編成が変わることはない。 もともと大した病気じゃないことがわかっているということなのだろうが、だったら自殺者や