里山ホタルの会(黒部市)の中毅士さん(70)=同市宇奈月町浦山=が、ゲンジボタルの幼虫が巻き貝のカワニナ以外を食べて成虫になることを確認した。従来、餌とは考えられていなかったミミズやサカマキ貝だけを与え続け、成長する様子の観察に成功。専門家は生態に関する定説に一石を投じる結果として注目している。 (黒部支局長・長徳琢也) ゲンジボタルの幼虫は、定説ではカワニナ以外は食べないとされる。中さんは2年前、黒部市内の農業用水でミミズやサカマキ貝を食べる幼虫を発見。しかし、偶然食べていたのか、餌にしているのかは分からなかった。 中さんは昨年6月半ばに同じ農業用水でホタルを捕獲して産卵させ、幼虫を三つの水槽に分けて飼育。それぞれミミズ、サカマキ貝、カワニナだけを与え続けた。ことし4月半ば、順調に成長した幼虫を各水槽から5匹ずつ取り出して体長を調べたところ、ミミズだけを食べた幼虫は体長17〜20ミリ
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