「戦争はいやだ」という感情に対して 「戦争はいやだ」という反戦・厭戦的感情に対して、ネット上では(あるいはリアルでも)よく「そうだよな。だれも戦争なんか望んでいない。だから攻められたときにはそれを押し返す軍事力で対抗するんだよ(もしくは「だから」ではなく「だけど」でつなぐ場合もあるだろう)」という返事が返ってくるのをよく見る。 たしかに、ぼく自身も個別的自衛権の行使、すなわち自衛戦争を否定する人間ではない。 不合理な侵略があれば、憲法9条のもとで合憲組織として存在している自衛隊が反撃すればいいではないか、と思う。 しかし、9条を擁護する人のなかには、絶対非戦を主張する人もいる。そのような人を「お花畑」と揶揄する空気があることも承知している。*1 「自衛戦争は大義がある。そのための戦争は仕方ないではないか。黙って降伏せよというのか」。こうした意見にたいして、絶対非戦論は、真正面から「戦い」を
![ユージン・B・スレッジ『ペリリュー・沖縄戦記』 - 紙屋研究所](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/fb871bd59dd789b693ed5c75d3da87e919446cae/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51AYOwFzL-L.jpg)