意外だったマツダ「CX-30」マツダ CX-30 もはや旧聞だが、ジュネーブショーでマツダが発表した『CX-30』。私にとって意外だったのは、この車名だけではない。あれ?もっと「凛」でくると思っていたのに…。 魂動デザインには「動」、「艶」、「凛」という3つのキーワードがある。「動」はマツダのデザイナーが昔から求めてきたもので、これはいわば「魂動」のベース。それを共通項としながら、艶やかな色気と凛とした佇まいの配分を車種ごとに変え、それぞれの個性を醸し出している。現行車で「艶」が色濃いのは『ロードスター』、「凛」が際立つのは『CX-3』だ。 もう、おわかりだろう。ジュネーブでデビューするのはCX-3の新型もしくは後継車だと思い込んでいた私は、当然ながらそのデザインに「凛」を予期していたのだ。「凛」の表現は難しい。だからこそ、CX-3よりさらに「凛」を極めた量産車を見てみたいという期待もあっ
