ヒデヨシは激怒した。 必ず、かの邪智暴虐のギャルを見返してやらねばならぬと決意した。 ヒデヨシにはオシャレがわからぬ。 ヒデヨシは、体育会系の男である。 ジャージを着て、Tシャツを着回し暮らしてきた。 けれども、侮辱に対しては人一倍に敏感であった──────。 こんばんは、これは私だ。 クラブに行き、女に声をかけ、そこで言われた一言が、 「え、ダサくない!?」 であった。 許しておけぬ。 必ずや、オシャレになって見返してみせる。 そう決意し、購入したのが MB先生の新作「毎日コーディネート塾」である。 「ほぼユニクロで男のオシャレはうまくいく」 このキャッチフレーズに惹かれた。 何ぶん、私には金がないのだ。 理屈はいいからさっさと俺をオシャレにしてくれ。 俺はもう一度、あのギャルを口説かねばならぬ。 並々ならぬ決意を抱き、なけなしの金を握りしめ、山手線に飛び乗り、辿り着いたのが新宿であった
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