公開中の映画『咲-Saki-』は、2006年から現在までヤングガンガン(スクウェア・エニックス刊)で連載中の小林立原作の同名麻雀コミックの実写化作品だ。女子高生たちが全国大会を目指し麻雀に打ち込む、異色の青春スポ根作品の実写化は、映画公開前のドラマ版の放送から、主人公・宮永咲(浜辺美波)をはじめとした、キャラクターの再現度がまず話題となった。 同作の監督をつとめたのは、同じく麻雀コミックを実写化したドラマ&映画『凍牌』シリーズや、フェチ写真集をモチーフに女子高生の青春を描く『スクールガール・コンプレックス』などを監督した小沼雄一氏。実写化作品が相次ぐ昨今、ビジュアルの再現度にこだわりながらも、批判を受ける作品が存在することも事実。そんな中で小沼監督は、どのように『咲-Saki-』実写化に挑んだのか。 『咲-Saki-』は、麻雀漫画の実写映画化の最後の砦 ――どういったきっかけでこの企画に関