――まずは、ものづくりを始めた経緯をお聞きしてもよろしいですか? タナカさん:前までは普通のサラリーマンでした。やりたい仕事にはつけていなくて、今の仕事をこれからずっとやっていていいのかな~と、ずっともやもやしている「もやリーマン」でした。 ――"ものづくり"をやりたい!という気持ちが持ちがずっとあったのでしょうか? タナカさん:いいえ、始めはそういう気持ちは全くなかったんです。サラリーマンのときに、調布に住んでいたんですけれど、そこに手紙社というものづくりのイベントを主催している会社があって。その会社が主催している「もみじ市」というイベントにボランティアスタッフとして参加したら、そのイベントがすごく素敵で、ものづくりにすっかり魅了されてしまいました。 その時に、「モノ」って人を幸せにできる力があると思って。そのモノを作っている人が直接見えることや、自分が作ったものをお客さんに手渡したりで