「三保の水族館」として親しまれた海洋科学博物館と、迫力ある恐竜化石骨格が見られる自然史博物館。来館者数は延べ約1900万人を記録した。同大は、周辺にあった三保文化ランドも00年に閉園している。1970年代から三保半島先端に集積を進めた「遊んで学べる施設」は全て閉じることになる。 海洋科学博物館(水量700~800トン)は70年のオープン。2006年10月には、静岡市内で開かれた日本魚類学会に出席した天皇陛下(現在の上皇さま)も立ち寄られた。1階が水族館部門、2階が科学博物館部門で、1階には駿河湾の生き物など約400種を擁する。研究機関として、これまで新種の発見にも貢献した。 自然史博物館は1981年に「恐竜館」として開館した。北太平洋にかつて生息し、乱獲で絶滅したステラーカイギュウの巨大骨格標本のレプリカが人気で、他施設から貸し出しの依頼も多かった。 年度内に有料入館を終了するきっかけにな