少し前に瀬間正之さんと葛西太一さんの論文が掲載された『日本書紀』の論文集を紹介しました(こちら)。その瀬間さんの新著が3月1日に刊行されました(瀬間さん、有難うございます)。 瀬間正之『上代漢字文化の受容と変容』(花鳥社、2024年) です。この3月で上智大学を定年退職するにあたり、最近の論文をまとめたものである由。構成は以下の通り(詳しい目次は、花鳥社のサイトにあります。こちら)。 初出及び関連論文 序に代えて はじめに——上代という特殊性—— 第一篇 表記と神話——東アジアの文学世界—— 第一章 高句麗・百済・新羅・倭における漢字文化受容 第二章 〈百済=倭〉漢字文化圏——音仮字表記を中心に—— 第三章 『古事記』の接続詞「尒」はどこから来たか 第四章 上代日本敬語表記の諸相——「見」「賜」「奉仕」「仕奉」—— 第五章 文字言語から観た中央と地方——大宝令以前—— 第六章 漢字が変えた