・・と、虚言を繰り返しているのがそれである。「ここで」がどこのことなのか全く説明されていないし、何をどう否定したのか具体的には言わずに「『申楽談儀』まで否定している」とし、学者には許されないことと私を誹謗している。失礼千万、まさに学者にあるまじき卑劣な発言・行動ではないのか。『申楽談儀』は私が最も敬愛している世阿弥伝書である。大学時代からその伝本調査や本文の確定や語句の注釈に熱心に取り組み、昭和35年に刊行した岩波文庫『申楽談儀』が私の世阿弥研究関係の最初の業績だった。 (本文より) ※ネタバレ(?)注意です!! 2010年の9月15日に出版された本です。 いやはや、これがもの凄く面白い本でした。 梅原猛のロマン(≒妄想)の世界を、木っ端微塵に粉砕しているというか、殲滅させているというか。表章が梅原猛を糾弾する舌鋒も激烈で、読み物としても非常にスリリングです(笑)。 そもそもの発端となった