子どもの頃のいじめは虐待よりも大きくなってからの精神状態に悪い影響を及ぼす可能性があるようだ。 英国ウォーリック大学を含む研究グループが、有力医学誌の精神医学分野版であるランセット・サイカイアトリーのオンライン版で2015年4月29日に報告した。 5000人以上のデータ 子どもの頃に虐待を受けると、おとなになってから精神的な影響があると証明されてきた。一方で、子ども時代のいじめも長期にわたり悪影響を及ぼすと分かっている。 研究グループは、英国で1991~92年に生まれた子どもと家族を対象に行われた約4000人の子どもが参加した研究と、米国で1993年に始まった子ども/青少年の約1400人が参加した研究からのデータを用い、虐待といじめがそれぞれどのような影響を及ぼすのかどうかを調べた。 英国の研究では、生後8週から9歳頃までの虐待を親のアンケートから調べて、さらに8、10、13歳時点の