Share 教授陣によるリレーコラム/⼈⽣のターニングポイント【15】 大学1年生のときに受けた講義の中で、ある先生がされた「人権について一番詳しいのは誰だと思いますか?」という質問が、今でも記憶に残っています。 「裁判官ですか。弁護士ですか。それとも学者でしょうか?」という問いかけに、「弁護士かなぁ、でも弁護士だっていろんな人がいるし・・・。やっぱり裁判官か。でも、ここは学者って答えておいた方がいいのかな」などと考えていました。 すると先生が、一言だけ、「人権について一番詳しいのは人権を侵害された人です」と仰ったのです。 よく考えれば当たり前のことです。しかし、そのときの私にはその視点が欠けていました。頭で「人権」を学ぼうとしていたわけです。 人権を侵害される「痛み」について、一番よくわかっているのは、人権を侵害されている当事者です。しかし、当事者の「痛み」は、当事者でない人にはなかなか
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