クレーを初めて観たのは日本の美術館で、確かチューリヒ美術館展だったと思います。柔らかい色彩とか、緻密なようで窮屈でない構図にとても惹かれました。その後、クレーについてブーレーズが書いた本『クレーの絵と音楽』を読んで、ブーレーズの音楽との共通点を感じ、両者を更に面白く感じられるようになりました。ブーレーズの音楽もすごく緻密だけど、計算だけで書かれていない、ファンタジーの要素がしっかり存在しているんです。それと、幾何学的だけどフリーハンドで描いているクレーはよく似ている気がします。 ヨーロッパの音楽と美術は同じような流れを辿っているので、美術を知ることで音楽を知れたり、その逆もあったりして、すごく面白いんです。 ▶︎インタビューは、2ページ目に続きます ▼インタビューは、2ページ目に続きます 上野由恵 Yoshie Ueno 東京藝術大学をアカンサス音楽賞を得て首席卒業。同大学大学院修士課程
![第6回 インタビュー編「上野由恵と絵画」:フルートオンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8aaac2003434473042ab5f5e55ef1ecf1bc6c45a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.alsoj.net%2Fim.html%3Ff%3DIwasaki_icon.jpg%26id%3D3354%26c%3Dt_magazine_sub1)