福井県議会の元議長が、同県内の県立公園に自分の銅像を無許可で建てようとして撤去を求められていたことが25日、分かった。同県広報課などによると、銅像を建てようとしていたのは元福井県議中島弥昌氏(84)。あわら市内の「トリムパークかなづ」で土台の建設工事が始まっていたが、同県は原状回復を要請、即日撤去作業が始まった。 「トリムパークかなづ」は同県立の施設だが、地元のあわら市役所が管理を担当している。同県によると、中島氏は6月上旬、同市が運営する公園事務所に「県から許可を得た」と連絡。これを信じた同市側が工事を許可し、中島氏が委託した業者が公園内で工事を始めたという。 ところが24日に同市側は「工事が始まっているが、本当に許可したのか」と同県側に連絡、無許可工事が発覚した。同県担当者が現場に駆け付けたところ、斜面の芝生が幅4メートル、奥行き5メートルにわたってはがされ、コンクリート製の土台が設置