ブックマーク / kokokubeta.livedoor.biz (5)

  • 広告β:広告が環境に溶けていく日

    しばらく前から自分はゲームについてのを読みあさっている。それは私がゲーマーであるからではなく、何となくこれからの広告の道を示唆する何かがゲームというものに潜んでいると考えていたからだ。もちろんそれはテレビゲームの中に企業名を仕込むとか、そういうことではない(いわゆるゲーム内広告)。もっと大きなところで、広告のメッセージ構造の転換があると考えている。 とても示唆的な言葉が斉藤由多加氏の著書「ハンバーガーを待つ3分間の値段」に書かれていたので、長いけれども抜粋する。 ゲームの企画者の意志やメッセージはどこに表現されているのでしょうか。それは、実は、「枠組み」そのものに込められているのです。(中略)『シムシティー』というゲームはシミュレーションのお手というべき名作です。(中略)悪化した住環境を改善するには・・・?その答えは「公園を作ってやる」ことです。(中略)このゲームのプレイヤー達はや

    harunotuki
    harunotuki 2008/05/07
    「それが今後、人々はなんら広告の顔をしていない何か-2ちゃんねるのようなシステムなのかテレビゲームなのかわからないが-を使っているうちに、その制作者が意図したとおりの購買行動に導かれていくのかもしれな
  • 広告β:お笑いというイデオロギー?

    お笑い芸人と呼ばれる人を、テレビでずいぶん多く見るようになったと思う。 調べると、いまはお笑い第五世代ということで、単にブームを 繰り返しているだけなのかもしれない。こういう話は厳密な比較が難しい。 ただ、最近はジャニーズ系芸能人も笑わせるスキルに熱心な印象がある。 お笑い芸人というのは、企画的には非常に使いやすいものだろう。 政治的文脈には属さず、特定の価値観を代表するようなものではない印象がある。 場合により老若男女すべてに通じる、マスメディアの必殺アイテムになりうるだろう。 養成所のようなものも整備され、芸人が安定供給されてくる状況にもある。 もちろん例外も存在する。ダウンタウンの松っちゃん、爆笑問題の太田、 あるいはビートたけしといった人たちは、お笑いというジャンルでありながらも 風刺の効いた笑いを起こすことで、その行為自体になんらかの価値観が含まれている。

  • 広告β:ブランドの裏には、知性ある消費者がいる

    先日、ある問いをめぐって、ちょっとした盛り上がりがあった。 「私と仕事、どっちが大切なの?」にどう返すか。 最悪の答えは、黙って抱擁したり、話をそらすことだという。 次にダメなのは、「仕事」と即答すること。(やってしまいそうだ) 「そういう問題ではない」は賢い答えらしいが、それでもだめなようだ。 では「もちろんお前(あなた)だよ」はどうか。まだイマイチらしい。 ある女性が出した解は、「そんなこと言わせてごめんね+抱擁」らしい。 もちろん異論はあるだろうが、なるほど、と私は思った。 そこには、メッセージそのものではなく、それを発する姿勢への目線がある。 われわれはコミュニケーションをとる際に、メッセージそのものとともに、 そのメッセージが発せられた文脈、発信者が別の機会や状況において どのようなメッセージを出しているのか、といった背後の情報を加味して 相手に対する総合

  • 広告β:距離感という価値軸

    又聞きだが、先日おもしろい話を聞いた。「リアル」に関してだ。 かつて、主に「リアル」は、「バーチャル」の対義語として使われていた。 ところが最近は「バーチャル」の対義語は主に「フィジカル」となり、両方に対して 「リアルである」ということがいえるらしい。 だから、ゲームでもケータイ小説であっても、見た人の主観的判断として 「リアル」という言葉を使うことはおかしいことではないのだそうだ。 辞書的な意味合いでいっても、リアルには「事実」と「真実」の両方があるので、 かつては「事実」の意味が強かったものが「真実」への変化をしたのかもしれない。 少し考えを進めてみる。 かつての「リアル」は「事実」の意味が強い。これは客観的な指標であるともいえる。 対して最近の「リアル」が「真実」なのだとすると、主観的な価値判断となってくる。 これを前提にすると、なぜこのようなことが起きたのだろ

  • 広告β:ユニクロと無印と「普通」の想像力

    SPA(自分で作って自分で売る業態)の雄、ユニクロと無印。 一時期、似た立ち位置にあるように見えた2つのブランドが、動いている。 ユニクロは記号性を高め、流行を発信しようとしている。 バストイレ系のアイテムでは「ホテル」というコンセプトを打ち出し、 雑誌のようなスタイル提案を始め、サイト制作においても業界の スタークリエイターを片っ端から起用している印象がある。 タレント広告も、以前からやっていたが、露骨さを増した気がする。 いつでも、どこでも、だれでも着られる、 ファッション性のある高品質なベイシックカジュアルを 市場最低価格で継続的に提供する。 そのためにローコスト経営に徹して、 最短、最安で生産と販売を直結させる。 (ユニクロ−ミッション&ビジョン)これらの方針は、同社の世界戦略から影響されているのかもしれない。 世界に目を転じれば、H&Mなどのメガブランドが

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