前回、『見捨てられ鳴き叫ぶ牛たちの悲しき末路』というニュースをお伝えした。福島第一原子力発電所から半径10キロ圏内にある農場(牛舎)に置き去りにされた牛たちが餓死したり、飢えに苦しんでいるという記事である。 今回は、牛たちの未公開映像とともに新たな情報をお伝えしたいと思う。記者がボランティア団体に同行取材をした際、この牛舎では数十頭の牛たちが飢えに苦しんでいた。すでに絶命している牛たちも多く、子牛の牛舎では1頭を残してすべての子牛が死んでいた。 牛たちに水を与えたところ、まるで人間がペットボトルのドリンクをガブ飲みするかのように水を飲んでいた。十数日ぶりに水を飲んだのだから、当然といえば当然だ。また、水やエサを得るために争奪戦のように牛たちが群がるという状態に……。この取材時にエサと水を与えることができたものの、継続的に与え続けなくてはいずれ死んでしまう。 この取材時以降、現地の人たちが放
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