まさかの拒絶スポーツを通じ各国の若者たちが互いを認め合い競い合う――そんなオリンピックの描く理想が、まだ市井に浸透していなかった時代。 純粋に走ることが好きで、羽田のオリンピック予選も「そんな大層な大会とは思わなかった」ままに出場し世界記録を出してしまった四三。憧れの嘉納治五郎先生に抱き留められたことを純粋に喜ぶも、そもそもオリンピックとは何かすらわかってない状態でした。 自分の理想のためなら少々手段を選ばない傾向のある嘉納先生、てっきりオリンピックに出たくて仕方ないのだろうと思っていた四三が出場を辞退したことに激高。対する四三は「負けたら切腹ですか(泣)」「負けたら国民が納得しない」などとびくびく。オリンピックという概念が行き渡っていないが故の、すれ違いでありました。 また、TNGの三島天狗も、かけっこ如きに浮かれていられないと出場を辞退。嘉納先生、頭を抱える。 そして資金問題も。辛亥革