東京・三鷹にある100円均一ショップ「ダイソー」に買い物に訪れた赤池稔さん(40)は最近、すべての物が値上がりしていると実感している。 都内でサービス業に従事する赤池さんは2週間に一度ぐらいの頻度で台所用品などを100円ショップで購入。「1円でも安いもの」を買いたい気持ちが強く、皿洗い用のスポンジでも近所のスーパーより安ければ、100円ショップにわざわざ足を運ぶという。 しかし、赤池さんが今後も食品から文房具までさまざまなものをワンコインで安く買い物ができるかは不透明だ。国内でインフレ懸念が高まり為替相場も約24年ぶりの円安水準となる中、デフレの象徴でもあった100円ショップのビジネスモデルが岐路を迎えている。 千代田区神田小川町のビジネス街に店を構える100円ショップ「ビーワン」には最近、多くの仕入れ先から値上げ要請のメールが連日届く。円安や原材料高に加えロシアによるウクライナ侵攻でエネ