鳥取地裁で13〜16日に行われた殺人未遂事件の裁判員裁判で、大崎良信裁判長が弁論中の弁護人にストップウオッチを法壇から示し続けた問題で、県弁護士会(松本啓介会長)は23日、「侮辱行為で、弁護活動への妨害」として、地裁と大崎裁判長に文書で抗議した。 大崎裁判長は、15日に20分間予定されていた最終弁論で、15分経過した頃からストップウオッチを弁護人にかざし、腕時計をのぞき込むなどした。 声明で、松本会長は「人の話に真摯(しんし)に耳を傾ける態度ではない」と指摘。「刑事裁判の公正を疑わせる重大な問題で、裁判長には猛省を求める」としている。 取材に対し、地裁の矢延正平所長は「コメントしない」としている。