千葉ロッテマリーンズとしては、初の育成ドラフト出身での一軍登録選手となった岡田幸文。「オーバーフェンス以外は全部捕るつもりでいる」との発言も フェンス際の魔術師――。 かつてその男はそう呼ばれていた。 30年前の1981年9月16日、当時阪急ブレーブスの外野手だった山森雅文は、初回にレフトラッキーゾーンへ向かう大飛球をフェンスによじ登ってキャッチするスーパープレイを披露した。 のちにこのプレイで、日本人初の米国野球殿堂入りを果たすなど彼は広く称賛され、今も伝説の名手として語り継がれている。 その山森が、今春から千葉ロッテの外野守備走塁コーチに就任した。 まるで彼の伝説が受け継がれたかのように外野で超美技を連発する今季の千葉ロッテ。なかでも背番号66、岡田幸文(よしふみ)のプレイは深夜テレビの「スーパープレイ特集」で流されない日はないというくらい、プロ野球ファンに広く認知され始めている。彼こ